ドイツの世界一高い教会、ウルム大聖堂で腐食が進行

教会の建物としては世界一の高さで知られるドイツ南部バーデン・ビュルテンベルク州のウルム大聖堂で土台の腐食が進行し、関係者が対応に苦慮している。原因は人間の尿に含まれる塩分や酸だという。

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ウルム大聖堂は高さ162メートルの尖塔を誇るゴシック様式の建物。地元紙の報道によると、石造りの土台で深夜に立ち小便をする不届き者は昔から後を絶たなかった。

問題が深刻化したため、市当局は今年、立ち小便の現場をとらえた場合の罰金を50ユーロから2倍の100ユーロに引き上げた。

 
 

大聖堂前の広場では近く、ワイン祭りやクリスマス市場などのイベントが開催される。主催者は責任を持って公共トイレを用意するべきだと、同責任者は強調する。

一方、市当局の報道担当者は地元紙とのインタビューで「人間がいる限り、有効な解決策を見つけるのは難しい」とコメント。「警察のパトロールが強化され、主催者側も状況をよく把握しているのだが、罰金を重くしても効果はあがっていない」と指摘した。